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研修・講演事業

労働法ワンポイント講座開催
労働法ワンポイント講座開催!! 2018年2月27日、高知県立大学大講義室にて、参加者80名で労働法ワンポイント講座を開催しました。 講師は岡林ゆり氏(連合高知副事務局長)で90分講義、働く前に知っておきたい「知ってお得な労働基準法」と題して、高知県労福協作成の『働くときに知っちょきたいこと』をテキストに「社会人としてのマナー」「労働契約」「就業規則」「労働時間」「休日」「賃金」「各種保険」・・etc、解りやすく説明し、好評を得ました。 後日、参加者よりアンケート回答にて、非常に良かったと感想もいただきました。
    アンケート集約抜粋
    ◎働く上で必要な基本的なことなど、とてもわかりやすく、学ぶことができ良かった。
    ◎働くにあたっての自分の権利を守るためにも理解しておかなければならないことですが、難しく避けてしまいがちな内容が多かったので、自分として捉えることが出来ました。
    ◎医療者に視点を向けて話してくださったので、自分のこととして捉えることが出来ました。
    ◎会社で働く上で役に立つ情報を得ることが出来た。給料未払いのアプリがあることに驚いた。
    ◎労働時間についてや休暇のことなど自分が知らないことが思いのほかあったのでとても良い学びになりました。
    ◎改めて社会のマナーを振り返り忘れていたポイントを確認することができた。
2017年度西部労福協第36回研究集会を開催
 
    「安心・共生社会実現に向けて」をテーマに
    2017年度西部労福協第36回研究集会を開催
    • 2017年11月9日(木)~10日(金)、岡山県岡山市「岡山プラザホテル」で、中四国9県の地方労福協、事業団体、労働団体94名の参加で開催、高知県労福協より5名が参加しました。
    開催にあたって、西部労福協・弓立浩二会長、開催地の岡山県労福協の金澤稔会長、開催地の佐藤兼郎副知事、岡山市・佐々木正士郎副市長、全労済中四国統括本部・高松俊二本部長の挨拶があり講演に入りました。
    講演Ⅰ「生活困窮者自立支援制度の成果と今後の課題」~人口減少と社会保障~
前・内閣官房地方創生統括官 山崎史郎氏
    ①なぜ、生活困窮者自立支援制度が導入されたのか
◎日本社会の変容 ◎「社会的孤立」の問題
    ②生活困窮者自立支援制度が目指すものは、なにか
◎日本の社会保障の光と影―社会保障の限界 ◎「共生支援」の考え方 ◎「取り込む」、「つなぐ」、「つよめる」 ◎生活困窮者自立支援制度のねらい ③これまでの成果と今後の課題 ◎これまでの実績 ◎今後の課題と展望―「地域共生社会の実現」
    講演Ⅱ「地域で、チームで、長い目で」
岡山県学童保育連絡協議会 糸山智栄会長 ①社会的状況 社会的弱者
    ②フードバンク岡山の設立と活動
◎生活困窮支援と食品ロスの削減 ◎子ども食堂との連携ネットワーク ◎たくさんの市民団体、行政、企業との連携で
    ③作業療法士と学童保育のコラボで発達障害児サポート
ふとしたきっかけでつながった学童保育と作業療法士
    講演Ⅲ「「奨学金制度に向けた第4ステージ」
中央労福協 北村祐司事務局次長
    ①給付型奨学金実現までの中央労福協の取り組み
    • ②第4ステージ(2017年9月~2018年5月)―今後の課題と取り組みについて
 
    講演Ⅳ「労働運動・労働者自主福祉運動への期待」
    • 連合総研理事長・前連合会長 古賀信明氏
    ①グローバリゼーションの激化と新たな枠組みの模索
    ②労働運動と労働者自主福祉事業の連帯の再構築
    ③これまでの拙い経験から学んだこと
上記各講演が行われました。参加者は大変勉強になり、今後の活動に活かして、地域での活動の広がりを進めて行くことの決意となったことと思われます。
2017年度高知県労福協研修会開催(高知・幡多)
    高知県労福協・幡多ライフサポートセンター研修会開催
    2017年7月20日(木)高知会場(146名)・7月19日(水)四万十市会場(93名)
    講演:「認知症の基礎知識と認知症予防のヒント」
    講師:堀口直子氏 長崎県出身・武蔵野音楽大学ピアノ科卒業(3000曲レパートリー)
    • ★まず、自己紹介の中で4歳のころからピアノを習い、絶対音感を体得さ
    れたとのことで、全ての音が音階で認識できる。1回聞いた音楽は絶対忘れないため、レパートリーが3000曲にもなってしまった。
 
    ★この仕事を始めたきっかけは、介護施設で演奏を行う中で皆が知っている音楽を演奏すると大変喜ばれた。また、失語症の方でも歌を歌えるという説もあるほど、音楽にはパワーがある。これを広げて何かの役に立てたいと思うようになった。もう一つは、祖母が認知症を発症し、その後意識不明の危篤状態になったため、何かしてあげようと思い、祖母の大好きな「矢切の渡し」を耳元で歌うと、3回とも呼吸器の方にハッとした反応があった。音楽が何かを変えているなと感じた。余命4日と言われていたが、4ヶ月後は話せるまで回復(認知症は治らず)し、2年6か月後に亡くなった。(この間両親が歌って聞かせていた。)このような経過から、「日本音楽レ・クリエーション指導協会」を設立し活動を開始することになった。
    • ★脳のメカニズムと役割は、大きく分けると前頭葉(思考・判断・感情他)頭頂葉(運動他)後頭部(視覚他)側頭葉(
    記憶他)の4つに別れる。では、音楽はどこの部位が活動するのか?⇒脳全体を使う。⇒脳の活性化を促す。人間の行動は、脳が全て支配しているので音楽から生まれる感情は行動をも左右する。自分の好きな歌を歌うと、気分が良くなり元気になる感覚も経験した方も多いと思うが、自分なりのテーマ曲(リラックスできる曲やストレスが発散できる音楽)を持つとよい。
    ★認知症患者数の推移については、2015年の統計では550万人(予備軍:450万人)となっているが、団塊の世代が75歳になる2025年には730万人(予備軍580万人)になると言われている。(予備軍の50%が認知症になるとのこと)
認知症は誰でも必ずなる。ならずに亡くなった方は、認知症になる前に亡くなっただけで、70歳で認知症になるか100歳もしくは105歳でなるかの違いです。 したがって、体の健康と共に「脳の健康」をいかに維持していくことが大切かということになりますが、その維持について「運動と音楽、コミュニケーション」を取り入れたレクリェーションが効果的と考えている。 また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病も認知症のリスクが上昇すると言われており、健康的な生活習慣を心がけることも重要です。 以上のような内容と共に「脳トレ実践!」として、実際に歌を歌いながら指を動かす運動を行うなど、ユーモアを交えての大変解りやすい講演でした。